庭にかかわる読み物いろいろ
大塚紀雄の庭コラム
第13回 ヨーロッパの街角で見た植栽
こんにちは、大塚です。20年ほど前に、街並みの勉強にヨーロッパを訪れました。今回は、その時感心した植栽の数々を写真でご紹介したいと思います。
見事ですね! ヨーロッパならではの瀟洒な建物に植物が枝をのばした様には、驚きと感嘆の声があがりました。ここまで成長させる時間の重みが伝わってきます。道路までの距離約1.2mの、空間的余裕がない場所でも立派にエクステリアとして成り立っています。
近づいてみると、太い枝がいくつも束ねられて、人為的に枝の位置を作っているのがわかります。でも…これって、壁の塗り替え時はどうするのでしょうね? ちなみに、築50年以上経過しているそうです。
次の写真は、チェコの街角でみた植木です。
何がすごいのかといいますと、この植木の根元をよく見てください。こんな小さい植え込みスペースで、およそ高さが2m、葉ぶり1.5mもあります。おおいに感心しました。 日当たりの悪い条件下でも、育てる人の気持ちがこのように立派な成長をもたらします。これも10年以上の歳月を経ています。
この植栽も不思議ですね。こんな小さなつぼから手品の如く植物が成長し、玄関を飾っています。
次は、イタリアのとある街角の写真です。
R状になった塀の上に、緑の笠木がひろがっています。 塀の内側の生け垣をこのようにするのもよいアイディアですね。どなたか挑戦してみませんか?
これもイタリアでの風景。植栽が2階のバルコニーまで育っています。おそらくブーゲンビリアでしょう。 ヨーロッパの街角では、このような植栽をよく見かけます。日々の手間を少なく、年月をかけ、建物に緑を取り入れる方法をよく知っているのだと思います。
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