お役立ちよみもの集
花と緑を楽しむ庭づくり
vol.5 植物お手入れのこと病害虫
今回は害虫についてのお話しです。
春と秋、お庭シーズンと共にやってくる病害虫たち…
素敵なお庭や、大切なシンボルツリーを守るために戦わなければいけません。
樹木の様子がおかしいなぁ…と思ったら、よく観察してください。
手遅れになるまえに!早期発見と対処が大切です。
*葉や樹木の根元の観察*
葉が透けている、穴が空いている、樹木の根元に糞が落ちている…という時、葉に虫がついていないか観察してください。
●原因
ケムシ類(イラガ・チャドクガ等) :葉を食害します。毒毛に触れるとかぶれます。
コガネムシ:成虫は葉を食害します。幼虫は根を食害します。
ハマキムシ:葉を巻いて食害します。
●対処
直接虫にかかるように薬剤を散布してください。
気温が高い晴天時は、葉焼けを避けるために夕方に散布します。
散布時は作業服を着てマスク等をして行ってください。
又、薬剤の分量や濃度を守って使用してください。薬害を起こしたり、効果がでない場合があります。
チャドクガ等は落ちた毛虫の毛でかぶれる場合があるので注意してください。
*葉の色と形状の観察*
葉の色や形状が異常に変化していないか、観察してください。
病原菌が複合で出る場合もあり、様々な症状が出ます。
●症状
うどんこ病:
葉が粉をまぶしたように白くなります。
斑点性の病気(黒点病、斑点病、炭そ病等):葉に斑点が現れ変色します。
もち病:ツバキ・ツツジに発生するカビの病気で葉がおもちの様に膨れます。
●対処
ホームセンターや種苗店で薬剤が販売されていますので、
それぞれの症状にあった薬剤を散布して下さい。
葉が密集していると、菌や虫が繁殖しやすい状態です。
剪定、枝抜き等で改善してください。
*幹・枝・茎の観察*
虫がついていないか、枝や幹から木くずが出ていないか、異常がないか等…観察してください。
●原因・症状と対処
テッポウムシ:
枝や幹の中を食害します。侵入口からオガクズ状の糞がでます。
テッポウムシ用の薬剤があるので、糞の出ている穴から薬剤を散布して下さい。
ミノムシ:
葉や幹を食害します。
薬剤でも効果が出ますが、ミノを持っているので取って駆除が一番効果的です。
アブラムシ:
葉、花、幹や枝から吸汁加害します。
ウイルスを媒介するので発見すると早期に薬剤を散布してください。
カイガラムシ:
幹や枝から吸汁加害します。
薬剤でも効果が出ますが、カラを持っているので歯ブラシや割り箸に布を巻くなどして、幹や枝を傷つけず落として駆除してください。
*病害虫が原因でない場合*
植物の様子がおかしい…という時、病害虫が原因でない場合もあります。
●水やりによるもの
水が足らないと葉の先から枯れたように変色が起こったり、萎れてきたりします。
乾燥を好む植物もありますので、水の量が多すぎるという場合もあります。
●薬害によるもの
濃度が濃い場合や除草剤があたった場合、変色したり落葉したりします。
●環境の変化によるもの
室内で栽培されていたもの、販売されていたものをお庭に植えると、環境の変化による傷みが出たり、場合によっては枯れてしまうことがあります。
少しずつ植物のことを知って頂き、共に成長を楽しむことも大切ですが
対処できない場合はプロにお任せくださいね。
植物は生き物です。状態を見ながら上手に付き合って行きましょう♪
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