季節感のあるエクステリアプランの提案を心がけているプランナーの山上です。
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姫路 Y様邸 エクステリアのバリアーについて考えてみました。
70才になられた奥様から突然ご依頼がありました。
「ガレージの土間につまずいて怪我をしました。至急 歩きやすく・車いすが、
通り易いプランを作ってほしい。」という主旨の依頼でした。
一瞬? ガレージでつまづくとは、どういうこと?
お宅を拝見して納得。
入口で急に盛り上がっている勾配 車なら問題ないけれど関節が固くなった人に
は、歩き辛いですね。 手摺も入口から遠く握りずらい。
早々にプラン提出 駐車スペースとしては使用しない・段差は、10cmならOK・
スロープの勾配は、5%で納まり 遠かった手すりもスロープに合わせました。
これなら御利用しやすいはずだ と考えていました。
このプランは、ダメでした。
結果は、上記写真の通りでした。 赤いレンガで段差をわかりやすくし、洗い
出し土間で滑りにくくしました。
問題として改めて感じたことは、
1 スロープ自体だけでは、問題解決にならない。
2 不安定な場所には、必ず手摺が必要。
3 スロープよりフラットな土間による階段が、歩きやすい場合も
ある。
4 何より ご本人が、どの様な状態を望んでいるのか・あるいは
ご家族のサポートが、できているのかよくお聞きすること。
奥様は、現在リハビリ中ですが、植木の管理・新聞の引き取り等ご自分で、旧
ガレージ内を杖を便りに歩いています。
外出時には、車椅子で道路から入ったフラットスペースで安全に迎えを待って
ます。段差は、車いすについた装置を補助の人が、操作して無理なく移動できま
す。
今回は、身障者をかばう ではなくリハビリを成功させて普通の日常生活に復帰
することが、目的でした。
余談ですが、姫路市の介護補助の窓口に相談したところスロープ工事に補助は、
出ても逆の場合 主旨がそうであっても申請の対象にはならないとの事でした。
バリアーフリー対策には、スロープと手摺が、あれば良いは、思い込みです。
施主様の深い思いが反映していないと利用価値が、上がらないと思いました。
姫路・外構・バリアーについて考えてみました 6/8(金)
2012年06月08日パーマリンク